食・農活

インドネシア農家のカカオから誕生、持続可能チョコ

安く買い叩かれていたインドネシアのカカオの流通を、持続可能なものへ変えようとしている日本企業がある。そんな話を聞きつけて、「サステナビリティ日本フォーラム」は、スラウェシ島への視察ツアーを開催した。

現地の農家とともに目指す
カカオ流通の変革

インドネシアの東部にあるKの形をした島、「スラウェシ島」。この島には約60万人のカカオ農家がおり、それぞれが1ヘクタールに満たない小さな農園で、カカオだけでなくクローブやバナナ、ココナッツなど多種多様な作物を育てている。広がる「アグロフォレストリー」の光景のなか、総勢18名のツアー一行は、州都マカッサルの南に位置する海と山に囲まれた田舎町、バンタエンへと向かった。

バンタエンで私たちを出迎えてくれたのは、2011年から現地の農家とともに新たなカカオ生産に取り組んでいる、Dari K(ダリケー)の社長、吉野慶一さんだ。Dari Kは国際市場において低価格で買い叩かれていたインドネシアのカカオ豆の流通を「単にフェアトレードというだけではなく、持続可能なビジネスとして」成り立たせるため、現地で根付いてしまっている「カカオ豆が高く売れない理由」をひとつずつ解決し、世界へ向けてチョコレートの販売を行っている。

インドネシアのカカオが低級品として扱われてしまう一番の要因は、発酵させていないカカオが、農家から商人へ売買されてしまうことにある。「カカオの収穫は月に2回程度で、発酵には5日間、完全に乾燥させるにはさらに3〜4日間かかります。カカオが唯一の現金収入である多くの栽培農家は、この発酵の期間を待つことができません。また仮に日数をかけて発酵しても、販売価格は未発酵の豆とほとんど変わらないため、手間ひまかけて発酵しても割に合わないのです」(吉野さん)。

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