マット・デイモンが’シェールガス’映画を執筆!
2014/08/22
『ボーン』シリーズのアクション俳優としてお馴染みのマット・デイモン。 アカデミー賞®脚本賞を受賞した経験を持つ彼が、実に12年ぶりに脚本を手がけ、主演した映画『プロミスト・ランド』。次世代エネルギー開発を背景にした社会派人間ドラマの本作で、彼は「アメリカの今を伝えたかった」と話してくれた。
シェールガスは映画に
ピッタリな題材だった
アメリカ・マサチューセッツ州出身の俳優、脚本家であるマット・デイモンは、本作の脚本を同郷の俳優ジョン・クラシンスキーと共同執筆した。米国でもシェールガス開発が活発な地域とは少し離れている場所出身の彼らが、なぜシェールガスを題材に選んだのだろうか。
「現在のアメリカを描きたかったんだ。アメリカという国は、どこから来て、どこに向かっているかをね。コミュニティ(地域社会)や民主主義について描く映画を作りたいと思ったんだ。シェールガス開発における水圧破砕の問題については、なんとなく知っていた程度で、実際に記事をじっくり読んだり調べたりしたことはなかった。
映画で使うかもしれないってなって初めてリサーチして、僕らが考えている映画にピッタリだってことがわかった。複雑な問題を抱えていて、いろいろと意見が分かれているからね。ある人にとっては救世主になるけれど、地球にとっては恐ろしい結果を招く可能性もあったりする。
エネルギー業界にとって、僕らが想像もつかないような地政学的な利益がもたらされる可能性があると同時に、大きな賭けでもあったりする。そういうのは映画で取り上げるのにピッタリなんだ。複雑な決断を求められるから、地域社会やそこに住む人たちは分断されてしまう。それに関わる人間模様を描くことができるからね」。