自転車をこいで発電、囚人の刑期短縮に!?
2016/04/25
犯罪率の高いブラジルの刑務所で、自転車を使った少し変わった更生プログラムが行われている。その驚きの施策とは? 現地裁判官に直接取材!
自転車8台で8時間
街灯32個分のエネルギー
ブラジルのミナスジェライス州にある刑務所では、囚人が自転車をこいで発電した電力分、刑期短縮するという取り組みが行われている。これはエコ意識の高いHenrique Mallmann裁判官がはじめたものだ。
現在、刑務所には自転車が8台設置されており、囚人は9時から17時にかけて自転車をこぐことができる。自転車をこいで生み出された電気は、街灯32個分のエネルギーへと変換される。
夜道が明るくなるため、住民の評判もいい。将来的には家庭用電気に変換できるようにしたいと裁判官は語る。
囚人の80%が参加希望
社会貢献にもなる取り組み
この施策は刑期短縮だけでなく、「社会に貢献している」と囚人に実感してもらうための更生プログラムでもある。ただ現状、80%以上の囚人がこの取り組みに参加したいと声を上げている中、実際には受刑者140人中12人しか参加を許可されていないという。
ちなみに、読書量に応じて減刑するプログラムも同時に行っているそうだ。