地方・移住・旅

家賃3万円の別荘!? 週末田舎暮らしで移住体験!


ヤマナハウスは、法律家、デザイナー、IT関係など異業種で活躍する約10名のメンバーで運営されている。永森さん以外は、週末田舎暮らしを実践する都市生活者たちだ。農作業や大工仕事など田舎暮らしに役立つ能力は、もともと高くはない。それでも、まずは余暇のなかで「衣食住を自分たちの手で作りあげること」を重んじ、失敗までをも軽やかに楽しみながらプロジェクトを実践中だ。

「東京の生活って全部外注で成り立ってますよね。こんな時代だからこそ脱資本主義、脱グローバリズムの1つの回答として、半径10kmとかで完結するような暮らしを自分たちなりに実践してみたいと思ったんです。100%は無理だから、畑をやるとか裏山の薪でお風呂を沸かすとか、ちっちゃくてもいい。それで季節を旅しながらみんなで少しずつ里山リテラシーを上げていけたら」。

南房総に自宅とヤマナハウス、新宿にHAPONと、現在3つの拠点を持つ永森さん。軸足を田舎に置き、月に2度ほど東京へ出るという暮らし。その生活バランスが、今は心地いいのだという。

「嫌いになりかけていた東京が、今は楽しい場所になりました。複数拠点があると、相対化できる点が大きなメリットだと思います。実際、新宿とここではコントラストが半端ないですし(笑)。人間、好きなことって1つじゃない。多くの人は多面的で、自分の中に色んな人間がいると思うんです。だったら住環境も拠点も仕事も、もっとマルチな選択でいいんじゃないかなって僕は思うんですよね」。

 

プロフィール

永森昌志さん

合同会社AWA THIRD代表。ブランドプロデューサー。WEBディレクター。
2007年より東京と南房総の2拠点生活をスタート。現在南房総市にてガスなし薪生活を送る。「ヤマナハウス」のプロジェクト発起人。シェアオフィス「HAPON新宿」を企画運営。

 

データ

ヤマナハウス

千葉県南房総市山名1395
HP:南房総のシェア里山 『ヤマナハウス』 | 休耕地、裏山、古民家の手入れを通して集う、里山サードプレイス
畑作業、古民家の手入れ、藍染めコットンづくりなど各種ワークショップを開催。参加希望や見学希望者は、HPのお問い合わせフォームより連絡を。企画の持ち込みも大歓迎。


写真・文/曽田夕紀子

『EARTH JOURNAL』vol.4より転載。

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2017/11/27 | 地方・移住・旅, | 社会・環境

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雑誌

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vol.06 / ¥1000
2018.11.30 発売

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