有人気観光地「有馬温泉」の失われし伝統料理が復活!
2017/03/09
パオロ事務局長の旅のメモ
1300年の歴史を持つ、日本を代表する温泉地。採湯は深度300mまでと浅く、天然の有効成分に恵まれる。神戸市街から電車などで約30分。
食の生物多様性を地域全体で守る取り組みをサポートすることは、スローフード・ムーブメントの柱です。金井さんは、地域固有の文化的背景を持つ有馬山椒の価値を再発見して生産者と共同生産者(スローフードでは、消費者をこう呼びます)に伝え、行政も巻き込む大切な役割を担う、スローフーディストですね。
有馬温泉 陶泉 御所坊
神戸市北区有馬町858 ☎078-904-0551 goshoboh.com
Slow Food
世界160ヶ国に10万人の有料会員を持つ国際組織。「おいしい」「正しい」「きれい」をスローガンに、生態系と調和した生産方法を守る小規模生産者、地域固有の食材や食文化の消滅に警鐘を鳴らしつつ、保護・継承の気運を高める様々なプロジェクトを運営。代表的なものに、地域固有の農水産物や伝統食をデータベース化する「味の方舟」や、絶滅危惧食品の産業化を後押しする「Presidio」などがある。
www.slowfood-int.jp
スローフードインターナショナル事務局長 パオロ・デ・クローチェさん
1998年よりSlowFood国際本部。「味の方舟」や「presidio」を立ち上げ、渉外担当として、主に連携事業やファンドレイジングに取り組む。2005~2014年はTerra Madre 財団事務局長を務め、2年に1度開催されるTerra Madreの総合プロデュースを担当し、160各国から7000店舗が集う世界最大の小規模生産者のイベントに発展させた。