食・農活

米屋を通して人がつながる「つながる米屋 コメタク」

新潟県内野町にある「つながる米屋 コメタク」では、お米を売ることに加えて、お米を通じて人や地域とつながる活動にも取り組んでいます。いったいどんなことをしているのか、中心メンバーである吉野さくらさんにお話を伺いました。

お米から生まれる豊かさを知って

新潟県内野町にある「つながる米屋 コメタク」。ここは飯塚商店という米屋と一緒に、地域の米を販売するだけではなく、地域の人々とつながる活動にも取り組んでいる。

宮崎県出身の吉野さんがコメタクを始めたきっかけは、大学卒業間近に訪れた新潟で「お米の味」を知ったことだ。

<飯塚商店の外観>

 

「飯塚商店の社長である飯塚さんに出会って、扱っているお米を食べ比べしてみて、お米に対する価値観が一変したんです。味や硬さだけでなく、その日の体調にも影響されてお米の味が変わることに驚きました」(吉野さん)。

お米が作りだす食卓の楽しさに気が付き移住を決め、内野町で2015年から暮らしている。

つながる時間が食事を豊かにする

お米を炊くことが豊かさに繋がるのではないか。その想いからスタートしたコメタクで、吉野さんたちが最初に始めたのは毎週開催される有料の「朝ごはん会」だ。近隣の大学生たちと共に朝早くから米を炊き、参加者たちがおかずやお味噌汁を作る。朝ごはんの中には、参加者からのお裾分けも混じる。「○○さんがくれた野菜」が料理になることで、地域とのつながりが食卓にも表れるのだ。

朝ごはん会の参加者は、一人暮らしの大学生や若い社会人が目立つという。進学を期に移住した学生が地域とのつながりを持ちづらい中で、コメタクに行くとその土地で暮らす人とも交流が可能になる。コメタクが提供するのは食事だけではなく、誰かとつながる経験そのものなのだ。

12

関連記事

アクセスランキング

  1. 初めての家庭菜園、ミントを育ててモヒートを作ろう
  2. 移住者の多い街「藤野」 そのおいしい魅力とは?
  3. 自然の恵みを感じよう! 森の中で楽しく暮らすコツ
  4. 2050年は江戸時代?未来に生きるための農業の在り方。
  5. あの有名店シェフ2人が、新プロジェクトを始動!?
  6. 女子会にデート……都内で人気の野菜推しカフェ4選!
  7. 若者とおばあちゃんが起こすICTを使った町おこし
  8. 全米が注目!最新農業都市モデル「アグリフッド」
  9. 日本に根付く天然資源「稲わら」の活用法とは?
  10. 千葉県八街市で収穫! 週末菜園クラインガルテン
SDGsTV 緑のgoo

雑誌

「EARTH JOURNAL」

vol.06 / ¥1000
2018.11.30 発売

お詫びと訂正