食・農活

インドネシア農家のカカオから誕生、持続可能チョコ

滅多にできない5種類のカカオの食べ比べを農家さん自ら考え、準備してくれていた。カカオによって微妙に味が違う。

そのような実態を知り、Dari Kは高品質のカカオ豆であれば、高い価格で買い取ることを農家の人々と約束した。そうして買い取ったカカオ豆を自社でまとめて発酵し、さらに発酵の仕方を工夫することでこだわりの商品を次々と生み出している。また、Dari Kが行う発酵、乾燥、さらにはチョコレートの製造の工程は、実際に農家の人々を工場へ招いて公開しているという。「農家の方々は、生産するカカオがどのような商品となり、売られているのかを知りません。自分たちのカカオがどのようにチョコレートになるのかを知ってもらうことが、栽培へのモチベーションにつながります」(吉野さん)。

農家=Dari K=消費者というシンプルなサプライチェーン構造によって成功しているこのビジネスモデルのカギとして、日常的に現地の農家と交流し信頼を得ながら、農家と一緒に新たなカカオ流通のビジョンを描いていること、そしてバンタエンにおける農家の生活向上の需要とマッチしていることも挙げておくべきだろう。

こうして作り出されるDariKのチョコレートは、顧客だけでなく農家の方々にも愛されるチョコレート。このサステナブルな取り組みがさらに広がっていくことを期待して、ツアー一行はスラウェシ島を後にしたのだった。


Dari K本店
京都府京都市北区紫竹西高縄町72-2 ☎075-494-0525 営業時間:10:00~19:00(時間内であっても売切れ次第閉店)/火曜定休 www.dari-k.com


サステナビリティ日本フォーラム
「Sus-FJ(サステナビリティ日本フォーラム)」は、サステナブルに関する世界共通のガイドライン「GRIガイドライン」を含む、様々な国際的な枠組みを普及し、持続可能な社会の実現を目指すNPO法人。加入すれば持続可能な社会づくりへの貢献や学習ができる。

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2020/03/08 | 編集部からのお知らせ

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