EARTH JOURNALが生まれ変わります
2020/03/08
持続可能な社会の実現を目指して創刊した雑誌『EARTH JOURNAL』が生まれ変わります。国連サミットで採択された『SDGs』の概念の元、世界をより豊かにするためのヒントを配信していきます。
メディアとSDGsの関係
持続可能な社会の実現を目指し、世界で取り組むべき「SDGs」が2015年9月の国連サミットで採択されてから、4年半が経ちました。日本でもSDGsバッジを胸につけたサラリーマンを街で見かける機会が増え、徐々にその考えが浸透してきていることが見受けられます。
1996年に創設した株式会社アクセスインターナショナルは、「持続可能な社会づくり」の考えを日本に広るために、これまで「男性向け育児雑誌 FQ JAPAN」「幼児教育雑誌 FQ KIDS」「自然エネルギー雑誌 SOLAR JOURNAL」「次世代農業雑誌 AGRI JOURNAL」「次世代林業雑誌 FOREST JOURNAL」などのメディアを展開してきました。
FQ JAPAN:女性の社会進出・男性の育児参加を促すため
FQ KIDS:子供達に質の良い教育を届ける基盤を整えるため
SOLAR JOURNAL:再生可能エネルギー活用を推進するため
AGRI JOURNAL:日本の自給自足力を上げるため
FOREST JOURNAL:日本の森林を守るため
どれも、日本が抱える社会問題を解決することを目的とした専門誌です。しかし、その専門性ゆえに、それぞれの媒体が”点”として存在し、日本及び世界が抱える課題を根本的に解決することができていませんでした。そんな中現れたのが、「SDGs」という概念です。複数の媒体が”線”で繋がった瞬間でした。
以前、アースジャーナルが開催した「SDGs LIVE」で宮台真司さんはこうおっしゃっていました。
今のSDGsのようにスローガンになっているものを「何か怪しいな」と感じます。そのようなことを最初に言ったのは三島由紀夫です。三島は、天皇主義者が一夜にして民主主義者に変わった滑稽さを、実にみっともないことだ、と考えた。周囲が天皇主義なら天皇主義、それが民主主義になったらコロっと民主主義に変わってしまう。今のSDGsに、それに似たものを感じています。「SDGs良いよね。流行しているね、僕はSDGs主義者です」と。こういうのを三島は、「空っぽのあなた」と言った。
空っぽではない自分になるにはどうすれば良いか、と問題設定すると、自答的に世の中を見ること。スローガンで語られるものはすべて派生的なものであって、その奥に、顕教ではない、密教的な、しかし人類が紡いできた真理がある。持続可能な世界を実現するには、それを感じ、学ぶことが求められる。
本来であれば「持続可能な社会作り」は他人に強要されるものではなく、主体的に気づき、行動に移していくものです。しかし、現在の日本は非常に閉鎖的で、危機感を持つ環境すら整っていません。いつまでたっても「空っぽのあなた」が量産されていくだけなのが日本の実情です。多少、力技ではありますが、「SDGs」というスローガンを掲げることで、人々が「持続可能な社会作り」に関心を持つようになることを期待しています。
アースジャーナルの今後
これからのアースジャーナルでは、社会が抱える課題及びそれに対する取り組みを紹介していき、皆様に「持続可能な社会作り」の本質をお届けできればと思っています。
持続可能な世界を実現するには、自身がその必要性を「感じ、学ぶこと」が求められます。
アースジャーナルを通じて、自分自身はどのような行動をすべきなのかなど、何かしらの「気づき」を与えられますと幸いです。