エネ活・最新技術

エネルギーを選べる社会へ 市民出資で風車をつくる

市民による風車事業、「市民風車建設」を計画した北海道グリーンファンド。立ち上げ当初は周囲から市民に風車事業なんてできるわけがないと言われていたにも関わらず、この計画は成功を収める。日本で初めて市民ファンドの仕組みを作った北海道グリーンファンドの活動を紹介する。

目指したのは市民が参加できる
自然エネルギー事業

設立のきっかけは、食の共同購入をしていた生活クラブ生協・北海道の有志メンバーが、エネルギーも共同購入できないかというアイデアを考えたことだった。

まず、「市民が参加してクリーンな電力を選べる社会」を目指し、1999年に北海道グリーンファンドが立ち上がる。そして、参加を希望する組合員が電気料金の5%をグリーンファンドに寄付し、その基金をもとに市民風車建設を計画した。

しかし市民風車を建てると言っても、エネルギーの素人ばかりのNPOに、銀行はお金を貸してくれなかった。そこで、基金を元に事業会社「市民風力発電」を設立し、不特定多数の市民から一口50万円でお金を集める「市民出資」の仕組みをつくり、3ヶ月間で1億4000万円もの金額を集めた。

「立ち上げた当初、周囲からは市民に風車事業なんてできるわけがないと言われました。しかし、多くの人の協力で風車を建てることができました。だから、皆さんもできないと思わず、自然エネルギー事業に関わってほしいと思います。私たちは今後、地域の自立と活性化をめざすプラットフォームの役割を果たしたいと思います。」(北海道グリーンファンド理事長・自然エネルギー市民ファンド代表取締役 鈴木亨氏)

多くの苦労を乗り越え、市民風車第一号「はまかぜちゃん」が北海道浜頓別(はまとんべつ)町に建ったのは2001年9月だ。2003年以降は、自然エネルギーに関わる多くのファンドを、「株式会社自然エネルギー市民ファンド」が業務委託を受けて取り扱っている。

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市民出資とは異なるが、生活クラブ生協が出資して秋田に建てた風車「夢風」

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「夢風」建設から1周年のイベントに集まった人々


北海道グリーンファンド

日本で初めて市民ファンドの仕組みをつくり、風車を建設した主体がNPO法人北海道グリーンファンド。その仕組みを利用して、今では全国に12基の市民風車が建っている。今後、ますます数を増やしていく予定だ。

 

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2017年9月30日発行

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