食・農活

都会に現れた「不思議の国のレストラン」?

1階はフラワーショップ、2階にレストラン。都心でありながら、まるで不思議の国にでも紛れ込んだかのような佇まい。毎朝届く新鮮やさいを巧みに調理する「レ・グラン・ザルブル」。女子はもちろん、スイーツ男子のお腹も満足するはず!?

園芸会社がはじめた
ツリーハウスカフェ

1日に必要な野菜の量はだいたい350g。小鉢のサラダボールだったら5皿が目安と言われている。その半分の量をランチの1プレートで補えるのが、ここレストラン「レ・グラン・ザルブル」(=大きな木、の意味)。広尾駅裏手にある、1軒屋レストランで、文字通りの大きな木の下に立っている。もともとは園芸業をやっている会社が、ここに育った大きなタブの木に惚れ込んで作ったカフェレストラン。ツリーハウスやウッドテラスもあって、どこからでも、この大きな木を眺められる。まるで絵本の世界のような幻想的な景色に、思わずうっとり。

メニューは、写真右下のおまかせヘルシーランチ(1230円)など、市場から届くフレシュな野菜が、こんもり、彩りよく盛られたプレートが人気。この日は、ニンジンのマリネ、切り干し大根と水菜のごま風味デリ、紅芯ダイコンをグレープフルーツのドレッシングで混ぜ合わせた、さっぱりサラダと3種類のデリに、生ハムやミラノ・ハムを添えた1品。

そのほかにも、定番のフォカッチャのサンドイッチ(1230円)のほか、厚焼きパンケーキ(620円)や季節のメニューも豊富。

すべての料理を、料理研究家の関口絢子さんがプロデュースしている。心の底から、すっかりエコな気分に浸って、ヘルシーな体になれそう。農産物の恵みを味わって、森林浴で深呼吸すると、彩り豊かな畑が浮かぶよう。……そんな思いにぼんやり外を見ながら、スローランチの時間を過ごして、ラストは季節のフルーツや旬の野菜を使った、極上スイーツで。いまの季節は、真っ赤なりんごのタルトが、おすすめ。甘く、ほんのり酸っぱい芳醇なリンゴ香りに、季節感を感じる。

女子はもちろん、スイーツ男子のお腹も満足するはず。タブの木の香りを存分に吸って、体の芯底からリフレッシュしよう。


レ・グラン・ザルブル
東京都港区南麻布5-15-11 03-5791-1212
営業時間:11時~15時30分(ランチ)15時30分~18時(ティータイム) 18時~22時(ディナー)
日曜のみ11時~19時(終日営業)


写真/氏家岳寛 文/金田千里

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