食・農活

千葉県八街市で収穫! 週末菜園クラインガルテン

「Why nuts?単体でもこれから敷地内にレンタル菜園をスタートさせたり、様々な出逢いの中でイベントを開催していったりしますが、ここはいわば、きっかけづくりのキーステーションで、〝暮らしのショーケース〞として機能していけばいいな、と。そこから地域全体を感じ取って楽しんでもらえれば、すごく良い輪が広がると思うんですよね。農家民泊などは雇用も生むので、地域に還元出来ることがたくさんあるでしょうし」。

そんな小藪さんの考えるアグリリゾートの条件が8つある。まだ改良の必要があるとのことだが、あえて紹介させていただこう。

❶生産者の顔の見える食材を口にできること。❷Local museumとしての顔を持つこと(例えば在来種を育てる、地域の民具を残すなど)。❸Share gardenがあり、農業体験を通じてそのプロセスを共有出来ること。❹定期的にオーナー主催の宴が開かれていること。❺積極的にもてなす地元のパートナーと連携して地域外のゲストを受け入れ、両者が直接触れ合えること。❻サードプレイスとして、個に立ち帰れるプライベート空間や時間を有すること。❼個人の思想や哲学に対して寛容であること。❽自然の時間に合わせて運営すること。これだけ読んで早くもワクワクする人が、実は多いのではないだろうか。

<周辺の小屋付き畑で週末菜園クラインガルテンを楽しむ方も訪れる。訪れた人が自由に収穫出来るスペースも。>

 

<オープンキッチンで採れたて野菜を調理出来る。>

 


「Why nuts?」公式HP
高速道路のインター出口から10分ほど田園風景の中を車で走ると見えてくる「Why nuts?」。利用の相談や見学は随時対応。


小藪和美さん
大学卒業後、最先端分野を学ぶためモバイルインターネットの企画営業を経験。自然豊かな土地での暮らしのデザインに関わりたいと8年前に八街へUターンし、家業の不動産・住宅会社を継ぐ。現在、「食」をテーマにした生産者と消費者を繋ぐシステムを構築している。


Photo&Text: Shin Yamane(OUTLAND)
※「EARTH JOURNAL vol.3」より転載

12

関連記事

アクセスランキング

  1. 初めての家庭菜園、ミントを育ててモヒートを作ろう
  2. 全米が注目!最新農業都市モデル「アグリフッド」
  3. パオロ事務局長の美食の旅~和牛「但馬玄」編~
  4. 自転車をこいで発電、囚人の刑期短縮に!?
  5. 全国で大流行! 移住で叶える憧れの“小屋暮らし”
  6. 100人いれば100通りの意味「アグロエコロジー」って?
  7. あんな山奥に世界遺産!? 日本が誇る 静岡の”農業遺産”
  8. 日本に根付く天然資源「稲わら」の活用法とは?
  9. 女子会にデート……都内で人気の野菜推しカフェ4選!
  10. オーガニックコットンで起業。その成功の秘訣って?
SDGsTV 緑のgoo

雑誌

「EARTH JOURNAL」

vol.06 / ¥1000
2018.11.30 発売

お詫びと訂正