エネ活・最新技術

世界で広がるソーラーシェアリング、米で進む”デュアルユース”って?

世界で広がる様々なソーラーシェアリングを紹介するワールドビューのコーナー。インド、イタリア、アメリカでの取り組みをご紹介! 太陽光発電と農業を同じ場所に? 米で研究が進む“デュアルユース”って?

伊サルディーニャ島で広がる、
農業とソーラーの大規模コラボ

地中海に浮かぶイタリアのサルディーニャ島で、農業と太陽光を組み合わせた大規模な試みが進む。上部にソーラーパネルを備えた温室で作物を育てつつ、そのパネルで発電も行うというもの。総面積66エーカー、134棟の温室が1万世帯の電力を作り、花やフルーツ、野菜を低コストで生産する。同プロジェクトにより新たな産業と雇用が創出され、石炭や石油を原料とする化石燃料に比べ年間2万5000トンの二酸化炭素を削減している。

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インドに降り注ぐ太陽光を用いて、
限りある水資源を効果的に使う

太陽光発電をベースにした灌漑システムの導入がインド北西部パンジャーブ州で進んでいる。太陽光発電を導入する農家に財政支援し、安価に機器を供給することで、2万エーカーの土地に太陽光発電による点滴灌漑を広げる試みだ。協働するのはインドのコタックソーラー社など。年間300日の晴天、1日8時間の日照量を確保できる同州では、太陽光と組み合わせた点滴灌漑を使えば、効果的に土地を潤せて作物の生産効率も上げられる。

太陽光発電と農業を同じ場所に
米で研究が進む“デュアルユース”

土地に限りがある場合、太陽光発電は潜在的農地となる面積をパネルが奪ってしまう。この悩みを解決するべく、米マサチューセッツ大学アマースト校のスティーブン・ハーバート教授が取り組むのが、発電と農業を同じ場所で行う「デュアルユース」だ。今までにブロッコリー、ケール、コショウ、インゲンマメなどの栽培に成功。パネルの影によりいくつかの作物は収穫を落とす一方で、豆類は生産量が上がるなどデータ蓄積を進めている。


text: Yukinobu Kato

EARTH JOURNAL vol.05より転載

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2017年9月30日発行

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