食・農活

究極の”地産地消”は、南アフリカにありました。

野菜と魚の育つ様子を見ながら料理を楽しむことができるレストランがある。「ファーム・トゥ・テーブル」の流れを体感しながら食べる料理は、おいしいだけでなくストーリー性にも富んでいる。あなたもこんなレストランに足を運んでみたくなるはず。

食とともに感じる
小さな生態系

室内の壁面に設置した棚で野菜を育て、その棚の下の水槽で魚を養殖する「moyo V&A Waterfront」が誕生したのは2012年。場所は南アフリカのケープタウンだ。
このレストランは2階建てで、1階のカジュアルエリアは3つのゾーンに分かれる。食材は各ゾーンを移動しながら料理として提供される。

まず肉や魚を下準備するゾーンで魚等がオープンキッチンで捌かれ、店内中央のグリルゾーンで調理される。そしてテーブルゾーンで「ファーム・トゥ・テーブル」※の流れを見ながら待つレストラン客の元へ料理が運ばれるのだ。

2階のフォーマルエリアでは、ステージでアフリカンミュージック等が演奏され、料理に花をそえる。
この店では、テーブルに着くと目の前に、野菜や魚が育つ様子が自然と目に入る。「アクアポニックス」という、野菜の水耕栽培と魚の養殖の技術を組み合わせたシステムがディスプレイされているのだ。水槽と野菜棚の間では水が循環している。魚のフンは野菜に栄養を与え、野菜は水を浄化する。

そんな小さな生態系をテーブルの側に作ることで、「moyo V&A Waterfront」は食のストーリーを伝えようと試みているのだ。

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