地方・移住・旅

試しに1年間だけ、田舎暮らしを体験してみませんか?

農山村でのくらしに興味がある若者が地域再生に取り組む自治体に1年間派遣されるプログラム、「緑のふるさと協力隊」。夏から秋は、4泊5日の田舎体験ができるプログラムも。農山村での暮らしをちょっと試してみたい方も気軽に体験してみては?

「旬の食材を楽しむ。村の人たちの当たり前が、私にはとても新鮮なことでした」。そう語るのは、「緑のふるさと協力隊」19期生として群馬県神流町に派遣された佐藤さん。町が経営している観光施設での食堂の手伝いや農家さんの手伝い、地域の行事にも積極的に関わり、1年間を終えて出した答えは、神流町に残るということだった。

「緑のふるさと協力隊」は、農山村でのくらしに興味がある若者が地域再生に取り組む自治体に1年間派遣されるプログラムだ。住民として暮らしながら地域での活動に携わり、様々な経験を積んでいく。1994年にスタートしたこのプログラムは今年で23年目。これまで738人の若者が特定非営利法人・地球緑化センターを通して自治体に派遣され、地域の信頼を得ながら活動に取り組んできた。

活動自体は1年間で終わるものだが、約4割が活動後も派遣された地域に残る。最初から移住を視野に入れている人は多くなく、むしろ、地域で暮らしていくうちに自然とその場所での暮らしを望むようになるという。「まちが、第二のふるさとになった」。その言葉は、彼らが地域で積み重ねてきた経験から自然と発せられるものなのだろう。

緑のふるさと協力隊での活動は、社会貢献活動という位置づけのため給料は支払われない。しかし、生活費として支給される5万円と、自治体が提供する住居や生活備品、車などの移動手段があれば、充分暮らしていくことが可能だ。むしろ、都会と比べて「ない」ものが多いからこそ自分で工夫して生活を編み出していく力がついたという参加者の声もある。ここで必要なのは、買って得られる豊かさではなく、自分で生み出す豊かさだ。それは、農山村で暮らしてみて、初めて身をもって体験できることでもある。

夏から秋は「若葉のふるさと協力隊」として、4泊5日の田舎体験ができるプログラムも。まずはこちらで、農山村での暮らしの感触を掴んでみるのもオススメだ。

4泊5日のお試し体験も!

緑のふるさと協力隊に参加する前にちょっと試してみたい、大学サークルや会社の仲間で気軽に農業を体験したいという方は、5日間の短期バージョン「若葉のふるさと協力隊」がオススメ!今年も8~11月に実施予定だ。

「緑のふるさと協力隊」参加方法

 

HP:緑のふるさと協力隊


EARTH JOURNAL vol.04(2017年春号)より転載

関連記事

アクセスランキング

  1. 初めての家庭菜園、ミントを育ててモヒートを作ろう
  2. 2050年は江戸時代?未来に生きるための農業の在り方。
  3. 自然の恵みを感じよう! 森の中で楽しく暮らすコツ
  4. 自転車をこいで発電、囚人の刑期短縮に!?
  5. 魚と一緒に栽培!? 海外で広がるアクアポニックス
  6. 半農半X――加藤登紀子とYaeの生き方
  7. 千葉県八街市で収穫! 週末菜園クラインガルテン
  8. “楽しい”が倍に? 思わず2度見したオシャレな道具
  9. 【お洒落に楽しみたい人向け】菜園アイテム8選
  10. 太陽を追って動く、日本最大級の「追尾式」ソーラーシェアリング
SDGsTV 緑のgoo

雑誌

「EARTH JOURNAL」

vol.06 / ¥1000
2018.11.30 発売

お詫びと訂正