自然の恵みを感じよう! 森の中で楽しく暮らすコツ
2016/11/18
エゴ優先の幸せのカタチ
森の暮らしを世界に発信
加藤さんは、「自分がやっていて楽しく、自分の未来に貢献できる」「社会や自然、地球に貢献できる」「組織や仲間に貢献できる」という運営方針で、NPO法人都留環境フォーラムの活動も進めている。
「まずは自分が楽しいことを優先。エゴの中に真実が隠されている。エゴがなければ、最初のエネルギー源がないってこと。それが〈貢献〉につながれば、次への原動力になっていく」。
人によっては、楽しいことは森の中だけではなく、海や砂漠にあるかもしれない、しかし加藤さんにとって楽しいことは、森にあったのだ。
「まずはやってみたらいい」と、加藤さんは付け加える。大工仕事に家づくり、田んぼや畑、NPO、さらには体験できる場所として多くの人の手を借りた「拠点」も完成し、〝加藤さんち〞として動き始めている。
「森の暮らしを通じて得た知識や現実、幸せのカタチを、今度は世界へ伝えていきたい。最近ではやりたい事というより、〈呼ばれてる〉って感覚に近いかな」と加藤さんはいう。
そして、様々な場所や地域で、「呼ばれた」人たちが繋がり始め、地道ながらも力強い動きとなり、根付き始めている。
加藤大吾氏
アースコンシャス代表ピースフルライフワーカー
NPO法人都留環境フォーラム理事長も務め、トランジションタウン都留の発起人でもある。取材に訪れた記者に乗馬を進めてくれる、そんな気さくな人である。
Text:Matsuura Yoshiki
※『EARTH JOURNAL』vol.1より転載