若きビルオーナーが 決意した“Go Green”ビジネス
2016/03/11
高層ビルがひしめくニューヨークに、一際背の高いビルがある。47階建てのビルの屋上には、一面に敷き詰められた太陽光モジュール。取材に対応してくれたのは、まだ若きオーナーだった。
ビジネス的にも有利
10万ドルの節約に
太陽光発電システムを屋上に設置したビルオーナーのダン・ナイデイッチさん。
その理由について、「ビルで使うエネルギーを節約し、環境保全に貢献したかった。そして“Gogreen”(環境にやさしい生活をおくる)ビルとして注目されることで、より多くの人たちにエコの意識を感じてもらいたかった。
ビジネス的にも有利だと思ったからね。国や州政府からのリベートとして、10万ドルの節約にもなるんだ」と語った。
ビル内にLED電球を
取り付けることから
ダンさんはチャリティー活動に熱心な家庭で育ったため、自身も環境保全への取り組みはごく“当たり前”のことだった。
ビル完成時は予算が足りず、ビル内にLED電球を取り付けることから、ダンさんの環境保全が始まった。そして4年後、政府によるリベートプログラムが始まり、いよいよ太陽光発電の設置を決意する。
「おかげで、ビル内で働く皆から感謝されているよ。他にも、僕は太陽光発電のメリットを他のビルオーナーにも伝えるようにしているんだ。地球がより健康になるために、太陽光発電は非常に価値があることだからね。まずは人々の考え方を変えていくことが大事なのさ」。
取材・文/安部かすみ
※『SOLAR JOURNAL』vol.14 より転載