エネ活・最新技術

ウチも替え時? 250万世帯が再エネ電気を選んだワケ

電力小売全面自由化がスタートして1年。なんと現在までに250万世帯が電力会社を切り替えている。「環境にやさしいエネルギーに変えたい!」と思いながらも、切り替えを躊躇している方、必読です!

満足度は約9割!
再エネ志向も根強い

電力小売全面自由化によって、消費者は電力会社を選ぶ権利を手にすることとなった。自由化が開始された2016年4月から12月末までに、既に250万世帯もの人が、その権利を行使している。

では、電力会社を変更した人たちは、十分な満足を得ることができているのか。経済産業省が行った満足度調査によると、変更者の約9割(88.6%)が「自分がほしいレベル以上」と答えており、満足度は極めて高いことが分かる。

満足理由としては、「月々の料金が安いこと(56.0%)」が突出しており、「料金の割引メニューが充実していること(16.3%)」や「ポイントサービスが充実していること(16.1%)」など、価格に関わる項目が上位に連なっている。

価格が最大のポイントになることは、自由化前の各種アンケート調査からも予想されていたことだが、実際に切り替えてみて、期待通りの満足を得ている人が多いということだろう。

同時に、この調査結果からは、再生可能エネルギーへの関心が小さくないことも窺い知ることができる。

価格を超えた価値を求めて
電源構成をチェック!

消費者が、再生可能エネルギーでつくった電気を望み、それを供給する電力会社からのみ電気を買うようになれば、電気事業者としても再生可能エネルギーを増やさざるを得ない。政府は、2030年の電源構成(エネルギーミックス)として再生可能エネルギー22〜24%を掲げているが、消費者の電力選択によって、この数値を高めていくことも可能となる。

電気選びにおいて、価格やサービス内容はもちろん重要だが、その会社が販売する電気の「電源構成」にも注目していきたいものだ。再エネを何%使っているのか、石炭火力は何%か、原子力は含まれているのか。せっかく電力会社を選べるようになったのだから、自らの価値観に基づいて、望ましいと思える電源構成の会社から電力供給を受けたい(現在、日本においては、電力会社に対して電源構成の開示を義務化してはいない。しかし、再生可能エネルギーを重視している電力会社は、そのほとんどが自主的に電源構成を開示している)。

 

関連記事

2016/05/30 | キーパーソン

Negiccoが巻き起こす! 地方創生

アクセスランキング

  1. 初めての家庭菜園、ミントを育ててモヒートを作ろう
  2. 2050年は江戸時代?未来に生きるための農業の在り方。
  3. 自然の恵みを感じよう! 森の中で楽しく暮らすコツ
  4. 全米が注目!最新農業都市モデル「アグリフッド」
  5. 領土問題の解決法!?「積極的平和」でピース実現!
  6. 憧れの田舎暮らし! 移住体験ができる人気宿7選!
  7. 半農半X――加藤登紀子とYaeの生き方
  8. 陸上養殖の搬送に最適! 「圧力用高密度ポリエチレン管」の強みとは?
  9. ベランダでできるエディブルガーデンのはじめ方
  10. 日本に根付く天然資源「稲わら」の活用法とは?
SDGsTV 緑のgoo

雑誌

「EARTH JOURNAL」

vol.06 / ¥1000
2018.11.30 発売

お詫びと訂正