新しい住居のかたち? 究極のモバイルハウス
2017/01/17
コンパクトな設計ながら、大人2人が十分に生活することができる「エコカプセル」。太陽光発電、風力発電が可能で、雨水利用のシステムも完備。日本でも注文可能となるという、夢のような商品を見てみよう。
どこへでも移動可能
地球に優しいマイホーム
「ECOCAPSULE(エコカプセル)」は太陽光と風力によるオフグリッド生活を可能にする究極のスマート&モバイルハウス。スロバキアに拠点を置く建築事務所・ナイスアーキテクツが設計した。
全長4.45m、全幅2.25m、高さ2.55m(風力用ポール込みで4.5m)というコンパクト設計ながら、出力は太陽光と風力がそれぞれ600Wと750W、10kWhの蓄電池を備えている。雨水利用の仕組みもあり、飲料水の自給も可能だ。
室内にはベッドやテーブルなどの家具のほか、キッチンやトイレ・シャワーもあり、収納スペースも確保。大人2人ほどで生活するのには十分だろう。
特筆すべきはモビリティの高さ。トレーラーハウスのように自動車での牽引はもちろん、屋根のフックを使えばヘリでも移動できる。地球上どこにでも、再エネによる「マイホーム」を実現できるのだ。
現在は限定50戸の第1世代が発売中。2017年には価格を抑えた第2世代が発売される予定で、日本からも注文可能となる見通しだ。
流線型のデザインは、エネルギー効率や雨水の集水効率を高めるための工夫。風力発電のブレード部は回転音を抑えた静音設計。室内は狭そうに見えるが、ソファベッドを引き出せば大人2人が寝られるサイズ。
文/小島 和子
※『SOLAR JOURNAL』vol.17より転載