眼鏡をかけた人だけで作った「めがね米」が話題!
2016/10/27
眼鏡の一大産地である福井県鯖江市で、眼鏡をかけた人たちが生産・精米・販売を行う……そんなユニークなお米『めがね米』のこと、知ってる?
生産・流通に関わる人が全員眼鏡?
「マジメなお米」に話題集中
栃木県那須高原のさわやかさをイメージした『なすひかり』や森の都・熊本から生まれた『森のくまさん』など、産地にちなんで名付けられたブランド米が日本各地で栽培されているが、米の生産から流通までのプロセスに携わる“人”に着目したネーミングで話題となっているのが『めがね米』だ。
『めがね米』は、コシヒカリの発祥地・福井県の南越地域にある鯖江市で栽培されたコシヒカリ100%のお米。眼鏡フレームの国内生産シェア9割以上を有する鯖江市の“めがねの一大産地”としての特徴と“生産農家、精米業者、販売者がみんな眼鏡をかけている”という共通点を活かしたユニークなネーミングが人気を集め、2016年5月27日の販売開始からわずか1ヶ月あまりで初期ロット1,500袋を完売した。また、赤、緑、黄色の親しみあるポップなパッケージは、日本パッケージデザイン大賞2017の入選作品にも選ばれている。
いわずもがな、米は日本の主食。毎日の食卓に欠かせないからこそ「安全安心なものを美味しく食べたい」と望む消費者は少なくない。手間を惜しまず減農薬で栽培され、主食用として最高品質の一等と味の最高ランクである特Aを取得している『めがね米』は、その安全性や品質もさることながら、ネーミングやパッケージを通じて“眼鏡をかけた人たちだけでつくったお米”というストーリーをシンプルに表現し、消費者に届くまでのプロセスに関わる人々の顔がみえる仕掛けにつなげている点が秀逸だ。
ユニークなネーミングとポップなパッケージが魅力のめがね米
現在は新米の出荷が始まり、ネットショップやヴィレッジバンガードのオンラインショップで販売中だ。
Text:Yukiko Matsuoka