資産運用としてのシェアリングの価値、元銀行員農家が実感!
2018/08/24
2016年からソーラーシェアリングを導入し、半農半エネルギーのライフスタイルによって「ますます農業が面白くなった」という、元ファイナンシャルプランナーの重家雅文さん。「ソーラーシェアリングは日本の農家の未来」と語る重家さんを訪ねた。
売電収入のみならず、
農業の楽しみまで増幅
「私にとってソーラーシェアリングは、実質年利4%以上、ほぼ20年間確定という利回りのいい個人年金。不安定な今の時代に、こんなにいい資産運用はありません」。
そう語るのは、銀行員、税理士、ファイナンシャルプランナーという経歴を持ち、現在は親から受け継いだ農地でソーラーシェアリングを手掛ける重家雅文さん。長年、金融に関わる仕事をしていたからこそ、その言葉には説得力がある。
太陽光発電モジュールは、パフォーマンス力に定評のある「ルクサーソーラー」製。パネル架台は、発電効率を上げるために、設置角度を調整できる回転式を選んだ。導入1年目の昨年(2016年)は、売電実績170万円。今年の実績は昨年同時期を上回っているという。また、農作物の収穫も好調だ。
33%遮光下でも元気に育つばかりか、農作業においても様々なメリットがあった、と重家さんは話話す。
「炎天下での農作業は熱中症リスクと隣り合わせですが、パネルの日陰は、それを緩和してくれます。また、頑丈な支柱もアイディア次第で色々な活用法がありますね。例えば、細いパイプを這わしてトマトの吊り下げ作業に活用したり、虫や鳥獣対策に防虫ネットで囲んでビニールハウスのようにしたり。その結果、虫が激減したので、化学肥料をボカシ堆肥に替え、有機農法にも挑戦中。おかげで農業がますます面白くなりました」。
農業、環境、ライフスタイル。そのすべてにおいてソーラーシェアリングは、いいことずくめだと断言する重家さん。最後にこんなアドバイスをもらった。
「相応の利回りを確保するためには、設備の情報と買い取り価格の動向にアンテナを張っておくこと。いつでも動ける準備をしておくことが大切です。現場を見ることも重要なので、興味がある方は、農場の見学も受け入れていますよ」。
畑があるのは、東広島市郊外の中山間地。「立地も広さも日本の平均的な農場。ここで実践できれば全国どこでもできます」と重家さん。
トマトは、大玉トマト、ミニトマトのプレミアムルビーなどを栽培。
防虫ネットを張り巡らせ、ハウスのようにした。
「日本の未来のために、全国に広まって欲しい」と話す重家さん。
重家さんが導入した
モジュールはこちら!
LX-115M/156-27 ※(秋以降はLX-120M/156-27)
重家さんは冬場でも日射量をしっかり確保する為に、パネルの角度を自由に調整できる回転式の架台を使用。そのため、パネルも軽量で、なおかつ作物への影の影響が少なくなるように開発されたルクサーソーラー製品を採用した。
問い合わせ
ルクサーソーラー株式会社
TEL.03-5577-3145
http://luxor-solar.co.jp
EARTH JOURNAL vol.05(秋号)より転載