地ビールの先駆者から学ぶ とっておきの“原料”
2017/02/16
アメリカでは都市でも地方でも地域活性につながる、農業ムーブメントが起こっている。今回はポートランドで行われている取り組みについて紹介する。
地域の風土が育んだ
クラフトビール
近年、各地の小規模醸造所によるクラフトビールが世界的なブームだ。とりわけ、ホップの代表的な産地で、個性的なものを好む気風のある米オレゴン州では1980年代からビール醸造所が次々と誕生。独自のビール文化が根付き、オレゴン州で醸造されるビールのうち約4割が州内で消費されている。
生産者、醸造所、消費者の距離が近く、地元に根ざした商品が生まれているのも特徴だ。たとえばブルワリー「ベースキャンプ・ブルーイング」では、地元のホップを原料に、新商品を開発。地元の消費者の声をもとに改良が重ねられた。地域の風土に育まれた生産物と地元の人々が培ってきた文化こそ、その地域らしいビールを醸造するための“原料”なのかもしれない。
「Base Camp Brewing」 公式HP