キーパーソン

菜園で、キッチンで生まれる 特別な信頼関係

022-023_011

<一般社団法人 エディブル・スクールヤード・ジャパン代表 堀口博子さん 編集者である堀口さんは、自身を「とことん突き詰めるタイプ」と評する。エディブル・スクールヤードの活動は、今後さらに洗練されて、やがて全国の学校へと広がっていく……お話しているうちに、期待が大きく膨らんだ。>

 

「そもそも編集者である私が、食の世界に興味を持ったのは、大好きな布を作るアーティストを訪ねて西表島を訪れた時、美しいものが生まれる風景の中に食の営みが一緒に存在している日常を体験してから。最終的に辿り着いたのが、サンフランシスコ・フェリープラザで開かれていたオーガニックのファーマーズマーケットでした。生産者と生活者が食べ物を通じて家族のように結ばれていく、多様で美しい光景に魅了されて。〝求めていたのはこれだ!〞と感じました。それから数年後、今やオーガニックフードのカリスマとして知られるアリス・ウォータースが手がけるエディブル・スクールヤードに出会ったんです」。

そう語る堀口さんが訪れたのは、前述の『食育菜園』の舞台、キング中学校の学校菜園だった。何度か通い、授業として行われているガーデンとキッチンのクラスには、未体験の〝大きな感動〞があったという。

「子供たちと過ごしているうちに、〝信じられる世界〞を感じたんです。食べ物を介した関係って、信頼の上に成り立っているもの。笑顔でやり取りをしていると、普段とは違う、強い信頼関係でつながれるんですよね」。

教育の現場には、全く縁のなかった堀口さんが、愛和小のプロジェクトを引き受けたのも、そんな感動をここ日本でも味わいたかったから。

「最近やっと感じられるようになりましたね。変わってきたんですよ、子供たちとの距離感が。作業しながら話していると、彼らなりのいい距離を取ってくれる。菜園やキッチンって、やっぱり特別な場所だな、と思います」。


一般社団法人
エディブル・スクールヤード・ジャパン
TEL 03-5467-4621
info@edibleschoolyard-japan.org


photo :Masahiro Ihara

EARTH JOURNAL vol.01より転載

12

関連記事

2016/03/28 | 編集部からのお知らせ, | エネ活・最新技術

オーガニック石鹸で人気のLUSHの再エネ活動!

アクセスランキング

  1. 全国で大流行! 移住で叶える憧れの“小屋暮らし”
  2. オーガニックコットンで起業。その成功の秘訣って?
  3. 全米が注目!最新農業都市モデル「アグリフッド」
  4. 初めての家庭菜園、ミントを育ててモヒートを作ろう
  5. 太陽を追って動く、日本最大級の「追尾式」ソーラーシェアリング
  6. あんな山奥に世界遺産!? 日本が誇る 静岡の”農業遺産”
  7. Negiccoが巻き起こす! 地方創生
  8. 人気ショップ発! ハイセンスな農業アイテム3選
  9. 【お洒落に楽しみたい人向け】菜園アイテム8選
  10. 2050年は江戸時代?未来に生きるための農業の在り方。
SDGsTV 緑のgoo

雑誌

「EARTH JOURNAL」

vol.06 / ¥1000
2018.11.30 発売

お詫びと訂正