食・農活

全米が注目!最新農業都市モデル「アグリフッド」

例えばファーマーズマーケットと合わせて開かれるアーティストマーケットも人気だ。屋外で映画や演劇を鑑賞するイベントも賑わっている。敷地内の宿泊施設「The Inn」に泊まれば、住民のようにゆっくり過ごせるだろう。ウェディングや合宿ミーティング等にも利用可能だ。

「Serenbe」内の住宅の販売価格帯は約40万〜約300万ドルで、賃貸住宅もあるという。中には55歳以上限定の住宅エリアがあり、16戸の庭付きコテージが集まっている。これらはリタイア層向きにコンパクトな間取りだが、家族や友人等の訪問時にはこのエリア住民限定の共用ゲストハウスも利用が可能。

一方で子育て世代のための保育園もあるので、実際には様々な年齢層が暮らしている。住民数は、現在400名以上だという。

「The Cannery」や「Serenbe」の様に、「agrihood(アグリフッド)」にはそれぞれ特徴がある。しかし共通するのは、農家のご近所に暮らし、「食」への関心で繋がるご近所付き合いを楽しみたい人達のコミュニティであることだ。こうしたコミュニティは、今後もっと増えて行くのではないだろうか?

そして、ひょっとすると日本にも、「agrihood(アグリフッド)」が登場する日がくるかもしれない。

※CSA Communication Supported Agriculture:地域のコミュニティに支持された農業。いわばア31 メリカ版の「地産地消」の取り組みのこと。


text: Shigemichi Itamura
※『EARTH JOURNAL』vol.3より転載

1234

関連記事

アクセスランキング

  1. 全米が注目!最新農業都市モデル「アグリフッド」
  2. 100人いれば100通りの意味「アグロエコロジー」って?
  3. 日本に根付く天然資源「稲わら」の活用法とは?
  4. 続・農業×エネルギー完全読本! アースジャーナル vol.06 発売中!
  5. 会社を辞め専業農家へ。スマートターンの共同開発で得られた成果とは?
  6. おしゃれにガーデニングを楽しみたい!おすすめグッズ6選
  7. 初めての家庭菜園、ミントを育ててモヒートを作ろう
  8. 若者とおばあちゃんが起こすICTを使った町おこし
  9. オーガニックコットンで起業。その成功の秘訣って?
  10. 2050年は江戸時代?未来に生きるための農業の在り方。
SDGsTV 緑のgoo

雑誌

「EARTH JOURNAL」

vol.06 / ¥1000
2018.11.30 発売

お詫びと訂正